「血管」
 
血管が浮いているようで
気のせいかもしれないけど
人よりも浮いているようで
手袋をして出た
 
優しさは知っているけれど
使えなくて 難しくて
そんな目で見られたりすると
もう どうにでもなれって
 
薬指 ささくれをそっと
抜こうとしてやめたんだね
痛そうに顔をしかめたね
その顔がいとしい

「いつでもポケットには」
 
何も気にしないで 日が暮れるまで
遠くで懐かしい 呼ぶ声がするまで
泥だらけのズボン 洗濯機に放り込み
いつでもポケットには 石ころやビー玉が
いつしかポケットには きみからのメールがくる
 
泣いて駄々をこねて おもちゃ屋の前
泣き止む頃合いには プラモデルを抱いて
つくれないでずっと 机の下ほったらかし
いつでもポケットには 石ころやビー玉が
いつしかポケットには きみからのメールがくる
 
あの日過ごしていた 家はもうない
あんなに遊んでいた あの場所はどこだろう
黒い皮のシューズ 汚さないよう歩いてる
いつでもポケットには 石ころやビー玉が
いつしかポケットには きみからのメールがくる
 

 


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「いつか見た雲」 
作詞作曲:アケンコ
 

たしかこの辺りに

コミックをいっぱい置いた

喫茶店がありませんでしたか

いつのまにかフィットネススタジオに

変わってしまったんですかね

 

※東の空から元気にのぼった太陽も

夕方にはこっそりと消えてゆく

でも移動してるのは太陽ではなくて

本当は君の方なんだよね

 

いつか見た雲 どこかで見た空

見ようによってはヨガのポーズに見える

 

テレビでは

スクランブル交差点の人だかり

そんなにも珍しいものかな

殺人者にはならずに暮らしているよ

得意げに話していたね

 

とっておきの韓国映画の続き

監禁された血みどろの女

ナタをふりまわす黒ずくめの私

スマホが鳴ってまた一時停止

 

いつか見た雲 どこかで見た空

 

見ようによってはブルーシートに見える

 

たしかこの辺りに真っ暗闇の井戸が

そのあたりにありませんでしたか

ペンライト口にくわえ這い上がってきた

やっと生まれてきたんだからね

 

 ※

いつか見た雲 どこかで見た空

見ようによっては広い海にも見える

 

駅の改札を出るカフェはどこもいっぱい

広場ではクリスマスの演奏

地下道を抜けて大通りを歩く

イルミネーションは去年よりもまぶしい

 

 

「夏の日差し」

作詞作曲:アケンコ(村上 武)

 

夏の日差しからこぼれだす通り雨と
水色のホース踊り回る 水びたし
どこか出かけないの 
どこも行けないだろう
新聞の文字が汗でにじむ 
爪を切る
 
イチゴ、メロン、レモン、レインボー
溶けて泣く大人たち
 
とても眠れないタオルケット汗のプール
室外機の風払い飛ばす
せみの死骸
どこか出かけようか
どこも空いてるよね
枝豆を塩で茹でてつまむ
指をなめる
 
イチゴ、メロン、レモン、レインボー
溶けて泣く大人たち
 
夏の日差しからこぼれだす通り雨と
水色のホース踊り回る 水びたし
どこか出かけないの
どこも行けないだろう
新聞の文字が汗でにじむ
爪を切る